保護依頼について
毎日数件のお問い合わせがあります。
保護依頼、野良猫ちゃんの相談などです。
保護依頼のご連絡を下さる方にまずお願いです。
「 保護してくれて当たり前 」という考えはやめて頂きたいと思います。
「 保護活動をしているから 」、「 猫が好きだから保護してくれて当然でしょ 」、
頭から話を聞かずに「 野良猫がいます 」というお電話がかかってきます。
引き取る条件としていくらか支援金を依頼しても
「 お金を払わないといけないならもういいです 」と電話を切られます。
猫ちゃん1匹を保護し、里親さんを見つけるまでにどれだけのお金がかかって
どれだけの時間を私達が費やすか、一度考えてみてください。
成猫ちゃんは特に里親さんが決まりません。
保護した後、もしも里親さんが決まらなければその子の猫成20年を私達が見ていく事になります。
その20年にかかる費用は通常だけでも何十万、病気をすれば更に多く負担しなくてはいけなくなります。
団体だから、簡単なわけでは決してありません。
今は団体として運営できておりますが代表が高齢になれば
いつか団体にも終わりがきます。
その時に残っている子は家の子として生涯みていかないといけなくなります。
また、保護した子が白血病キャリア、エイズキャリアだった場合
猫カフェへデビューする事はできません。
専用のお部屋で過ごす事になります。
エイズキャリアの子は少しではありますが里親さんが決まってきていますが
白血病キャリアの子についてはほとんど里親さんが決まりません。
そういった子についてはその子の生涯をみていく覚悟が必要になります。
保護を依頼するという事はその全てを他人に任せるという事です。
目の前の現状だけを見て自分が大変だということを必死に訴えてこられます。
しかし他人に預けたらご自身は楽になりますが
受けた側はそこから大変になります。
とても、厳しい事を書いていると思いますがまずはそれを前提として
考えて頂きたいと思っています。
私(代表渡辺)は猫ちゃんの命を助けたくて活動を続けています。
活動を続けることができるのは、沢山の方が少しずつお金を支援してくださっているからです。
いくらでも資金があるわけではありません。
資金が底をついた時、私達はご協力頂いているみなさまに
改めて支援のお願いをしないといけません。
また、それでも資金不足の時は今まで貯めてきた個人の貯金を崩して
保護活動をしてきています。
保護依頼の連絡を下さる方を私達は ” 保護主さん ” と呼びます。
保護主さんもそこにいる猫ちゃんの命を助けたくて
なんとかしたくてご連絡下さる方もいます。
私達と同じように命に寄り添ってくださる保護主さんからの相談には
できる範囲の中で対応させて頂きます。
こちらでは100匹までの子を保護できる施設にしてありますが
資金難、病気の子が多い場合、キャパを超えた場合は保護ができません。
また、保護依頼をされてこられる方には
初期医療の一部負担をしてもらいます
何の問題もない、何の病気もない子でさえ
1匹につき33,000円〜42,000円かかります。
食事や、トイレの砂などは抜きで医療費だけです。
ここに、猫風邪、脱水などの野良ちゃんがもっているものの医療を入れれば
里親さんを探すまでに10万円弱のお金がかかります。
一緒に猫ちゃんの命に寄り添って下さらない方からは一切相談は受けません。
私達の活動は、” そこにいる命に寄り添ってくださる人間さんを増やす事 ” も含まれています。
上記の事をご理解の上で
猫ちゃんの命に寄り添ってくださる方はご相談下さい。
人にも猫ちゃんにも寄り添った活動をしていきたいというのが私の想いです。
そこには、保護が簡単ではないという事を知っていただく事も大切です。
そして、他人任せではなく命を救う事に関わるのであれば一緒に助けるという責任がついてくるという事を
ぜひわかって頂きたく思います。
保護依頼が毎日数件。
全ての子を保護すれば、私たちの団体が潰れます。
団体が潰れれば、保護している子達、これから保護しようとしている子達の
命が全てなくなります。
ご理解頂けますと幸いです。